第54回
軽構造接合加工研究委員会プログラム

--「継ぎ手構造のあり方と強度評価」--

 
時間 題目 講演者(○)
10:30 〜 11:30金属材料のレーザ成形(Laser Forming)の研究 (MP-293-2001)

炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅などの薄板表面をレーザで瞬時に加熱し、急冷するすることにより、板厚方向に急峻な温度分布を発生させる。この時に生じる材料内部の熱歪およびそれによる内部応力が板厚方向に変化するので、冷却後変形が生じる。この挙動を利用することにより、金属材料の非接触成形が可能になる。本研究では、今までの研究をサーベイするとともに、この変形挙動について、応力ーひずみ挙動の観点から検討するとともに、その変形量を推定する方法を示す。最後に、世界各国の研究の現状を報告する。
名古屋大学大学院 工学研究科 材料プロセス工学専攻
○沓名 宗春
久野 良太郎
伊藤 一豊
11:30 〜 12:10熱延薄鋼板アーク溶接継手の疲労強度に及ぼす材質の影響(MP-294-2001)

自動車の軽量化のために熱延薄鋼板の重ねすみ肉溶接継手について、材質(母材成分、母材強度特性等)の面から疲労特性を検討した。疲労強度は材質により異なること、主な原因は化学成分によりビード止端部形状が異なるためであることが判明し、疲労強度確保のための化学成分を考察した。
住友金属工業(株)
薄板プロジェクト推進部
○内原 正人
住友金属テクノロジー(株)
栗田 真人
12:10 〜 13:00昼食ならびに幹事会 
13:00 〜 13:20軽構委・議事 
13:20 〜 13:40JIW・議事 
13:40 〜 14:20レーザ溶接された重ね継手の引張強度および破断形態の予測モデル(MP-295-2001)

TS=300〜800MPaの薄鋼板を用い、レーザ重ね継手の引張試験を行った。継手の引張最高荷重と破断形態は溶接幅や溶接長に応じて変化した。溶接継手の変形挙動から母材、ボンド付近、そして溶接金属に働く応力を推測し継手の引張最高荷重と破断形態をある程度の確からしさで予測し得るモデルを作成した。
新日本製鐵(株) 技術開発本部 接合研究センター
○古迫 誠司
14:20 〜 15:00薄鋼板レーザ重ね溶接継手の強度特性(MP-296-2001)

レーザ重ね溶接継手の強度は、継手形状・寸法、負荷様式、ビード幅等,多くの因子の影響を受け複雑なため、定量的かつ統一的な評価法が確立されていないのが現状である。本稿では、板厚および引張強さの異なる薄鋼板のレーザ重ね溶接継手の継手強度および破断様式の推定法および混合モードの破壊力学クライテリオンを用いて疲労強度が統一的に評価できることを実証した。
NKK 総合材料技術研究所
○小野 守章
15:00 〜 15:20コーヒーブレイク 
15:20 〜 16:20レーザ突き合せ溶接継手の疲労強度と疲労き裂進展特性 (MP-297-2001)

レーザ突き合せ溶接継手の疲労特性を明らかにするために、異なる板厚(2mm, 3.2mm)と鋼種(SPCC,HT)の組合せで4種類の継手試験片について平面曲げ疲 労試験を行うとともに、同一板厚(2mm)の異なる鋼種(SPCC,HT)で溶接さ れたCT試験片を用いてき裂進展方向が溶接線と平行および垂直な場合について 疲労き裂進展(FCP)試験を行った結果について報告する。
岐阜大学 工学部 機械システム工学科
○戸梶 恵郎
16:20 〜 17:00レーザ重ね継手の疲労強度と接合寸法 (MP-298-2001)

レーザ溶接による重ね継手を対象にして、疲労強度に及ぼす板寸法、接合部幅 の影響を実験と計算で検討した。
九州工業大学 工学部
寺崎 俊夫
○北村 貴典
祖父江 武史

※プログラムは都合により若干変更することがありますので予め御了承下さい。


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